顔汗がすごいので、人前に出るとますます緊張して汗が出てくるという経験をしている人は多いです。
また、デスクワークなどで体を動かさないと、比較的よく動かす顔の汗腺が働き、ダラダラと汗が出てきます。
会議やイベントなどのときには滴り落ちる汗を一時的に汗を止めたいですね。
目次
顔汗がすごい!抑えてくれる飲み薬
ダラダラとしたたり落ちる顔汗をせめて人前に出る時だけでも食い止めたいですね。汗を食い止める薬は病院で処方されていますが、その人の状況によって異なる薬が処方されます。
顔汗をとめる抗コリン系の薬
顔汗を止める薬として、よく利用されているのはプロサインで、ほかにもポラキスやペシケアがあります。抗コリン系の薬の働きは、汗が出ることを指令する役割の物質であるアセチルコリンの働きを止めてしまうことです。
そのため、薬の効果がある間は汗が出ません。アセチルコリンがはたしている働きには汗を出すだけでなく、筋肉を収縮させたり興奮させたりする働きや認知などをつかさどる脳の海馬などへの働きがあります。また、胃腸の運動が促進されるので、便がでやすくなります。
抗コリン系の薬は、副作用として便秘や胃腸障害、喉が渇く、ドライアイになる尿が出にくくなるなどの症状がでる場合があります。抗コリン薬を服用すると、他につかさどっている働きも阻害することになるので、常用せず、医師の処方のもとに服用することが望ましいです。
プロバンサイン
多汗症の人に効果のある薬として、一般的に使用されているプロバンサインは15mgが配合された錠剤タイプの内服薬です。病院以外に個人輸入することもできますが、服用方法の記載がないので、危険を伴いますし、値段が高くなるので、病院で医師の処方のもとに出してもらう方がいいでしょう。
また、抗うつ剤との併用は抗コリン作用が相乗作用があるので、現在服用の人は医師に尋ねて下さい。風邪薬との飲み合わせも薬によっては抗コリン薬作用がある薬があるため、医師や薬局で尋ねて確認してください。それ以外にも緑内障の人や前立線肥大、腸閉塞、重篤な心疾患などの人は病気が悪化することがあるようです。
汗の原因が、他の病気によるものの場合は抗コリン系のプロバンサインを処方されるとは限りません。プロバンサインの用法としては明治通りクリニックの公式サイトには次のようにあります。
具体的な使い方は、どうしても汗をかきたくない状況(大事な会議でのプレゼン、人と会うなど)の前に、1~2錠内服しておきます。そうすると2時間程度は汗をかきにくくなります。口の中やのどの渇き、顔のほてりが出ますので、その対策は考えておく必要があります。冷たい飲み物を用意しておく、首周りにヒエピタなどを貼って冷やしておくなどの方法があります。 http://meijidori-clinic.com/skin/sweat/
胃腸のけいれんがおきた時や夜尿症にも効果的です。常用を避け、必要な時だけの服用が望ましいとされています。他に、漢方薬が処方されることもあるようです。
精神を安定させ、すごい顔汗を抑える薬
この薬を使用する場合は、精神を安定させて、緊張状態をリラックスさせます。そのことにより、汗を少なくします。「人前ではあがる人」、「緊張すると汗がダラダラ出る人」には自律神経失調症に効果がある薬が処方されることがあります。その人の状態によって精神安定剤や抗うつ剤が処方されることもあります。
保険は適用されるの
プロバンサインや精神安定剤、自律神経を安定させる薬は保険が適用されます。ただ、過活動膀胱などに処方されるポラキスやベシケアなどのように出される薬によっては保険が適用されない薬があります。あらかじめ、処方されたときに尋ねるといいでしょう。
顔汗がすごい!抑える塗り薬
顔汗を抑えるために、塗り薬で簡単に抑えたいと思いますね。顔汗を抑えるには塩化アルミニウムやミョウバンが配合された塗り薬が効果的です。
塩化アルミニウムが配合された塗り薬
皮膚科で処方されている塗り薬には、20%の塩化アルミニウムを含んだ薬があります。市販薬としても薬局においてあります。塩化アルミニウムは皮膚にアルコールや水溶液で薄めて塗ることで、汗腺に炎症がおきて発汗を抑える効果があります。ただ、効果は個人差があるので、塗っても効果があまりない人もいます。
また、継続して使用すると、皮膚に炎症がおきて、かゆみが出る人もいます。外用薬を使用するときは、皮膚科医師の指導のもとに使用することが安心です。ほかにも外用薬があるので、その人によって処方される薬は塩化アルミニウムでない場合もあります。
ミョウバン水が配合された塗り薬
ミョウバン水は、収れん効果があり、毛穴を引き締めるので、顔汗を抑える効果があります。他にも皮脂の分泌を抑える働きがあり、ミョウバンは水に溶けて酸性になり、殺菌作用もあります。そのため、ニキビ予防にもなります。消臭効果もあるので、顔汗だけでなく、わき汗や足の裏に塗ると、消臭されて匂いが緩和されます。
ミョウバンが配合された医薬部外品である制汗剤もあります。汗の臭い匂いをなくすだけでなく、殺菌作用もあります。顔にも使用できる塗り薬は全身に使用できます。
ミョウバン水を塗っても効果的
ミョウバン水をつくり、それを顔やわきなどに塗ることで汗を抑えることができます。肌が弱い人はミョウバンの濃度を薄くして塗るといいでしょう。もし、ピリピリするようなら使用を中止するか、さらに濃度を薄めて使用します。
入浴剤として30mlほどを使用すると、肌荒れを予防し、殺菌作用もあるので体の菌を除菌できます。洗濯ものの生乾きや靴箱などにもスプレーすると匂いや雑菌がとれるのでミョウバン水を作っておくといいでしょう。
ミョウバン水のつくり方
●準備するもの
焼きミョウバン 大さじ2、水 500ml、500mlの空のペットボトル1本
●作り方
500mlの空のペットボトルに、焼きミョウバンを大さじ2入れて、ペットボトルに水を500ml注ぎ、キャップをして良く振ります。ミョウバンが全て溶けたら、冷蔵庫に入れて1,2日おきます。それでミョウバン水の原液ができあがりです。
原液は冷蔵庫で1カ月ほどもちますが、薄めたミョウバン水は冷蔵庫で1週間ほどです。早めに使い切る方がいいでしょう。
顔にも使えるおすすめ制汗剤
顔汗に効果があるサラフェスプラスは、変わった制汗作用があるフェノールスルホン酸亜鉛を配合しています。
制汗剤サラフェスプラス
制汗剤サラフェスプラスは、制汗作用と消臭作用があり、顔にも使用できる医薬部外品です。主な成分は制汗作用のある「フェノールスルホン酸」と殺菌作用のある「シメオン-5-オール」です。
制汗作用のある「フェノールスルホン酸亜鉛」
塩化アルミニウムが毛穴に炎症を起こして発汗を抑えますが、フェノールスルホン酸は、毛穴から発生する汗に吸着することで流れでないようにします。従来の制汗剤のように、肌に膜を張るものとは違います。そのため、敏感肌の人や肌が気になる人にも使えます。
収れん作用があり、毛穴や血管が縮まるので汗を出にくくします。汗と雑菌が混ざって嫌なにおいが発生するので、収れん効果によりにより臭いのもとを立ちます。
殺菌作用がある「シメオン-5-オール」
皮膚アレルギーを起こしにくい物質としてキレイキレイなどのソープにも使用されています。殺菌力が強いため、わきがの臭いの常在菌を殺菌するので臭いがなくなります。効果が長時間持続するので、一塗りしておくだけで消臭効果がでます。
ほかにも美肌成分がいっぱい
たっぷり潤うナノセラミド、体を心から温め、新陳代謝を促し美白効果があるシャクヤクエキス、メラニンの移動を阻害するタイムエキス、大豆イソフラボンが女性ホルモンと同様の効果があるダイズ種子エキスなど13種類の肌を整える成分が入っています。
最後に
顔汗がひどいときに抑えてくれる飲み薬は、プロバンサインなどの抗コリン系の薬が汗を止める働きがあるとして処方されることが多いです。
他にも自律神経を調整する薬や精神安定剤など、緊張を和らげて汗を出にくくする薬が処方されることがあります。
塗り薬では、塩化アルミニウムが配合された薬やミョウバンが配合された塗り薬があり、市販でも購入できます。
おすすめの制汗剤のサラフェスプラスは、汗と吸着して流れないような制汗作用をもつ成分や殺菌成分が配合してあり、製肌成分もたくさん入っています。
制汗と美肌の両方をかなえることができるので、いつもカバンに入れておくと必要な時に使用できますよ。