足の裏に水を含んだプツプツができて、そのうちに皮がめくれてきたら、それは汗疱かもしれません。汗疱は汗が悪化するケースも多く、かゆみや痛みが伴う場合もあるので早く治したいですね。汗疱になった人とは繰り返しできる可能性があるので、症状や治し方を知っておきましょう。

 

足のプツプツ!これって汗疱?

足にできるプツプツの水泡で汗疱に似た病気に、掌蹠膿疱症や水虫があります。それぞれの症状はよく似ているので見分けがつきにくいです。汗疱や水虫、掌蹠膿疱症の症状の違いを見てみましょう。

 

汗疱の症状とは?

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汗疱になったら、足の裏や指の間に1~2mmほどの水泡ができて、かゆくなり、仕事をしていてもむずむずと気になります。夜も知らないうちに布団でかいているのか、朝になったら水泡が破れていたことがあります。めくれてくると、汗疱は普通は2週間から4週間ほどで治ってしまいます。

でも、汗疱がひどくなると、水泡がめくれたところがただれたり、痛くなったりして治りにくくなります。汗疱は再発を繰り返す皮膚疾患で、治ってはまたできるということを繰り返します。できる部位としては、手の平や足の裏、手足の指などにできやすい病気です。時には、顔にできることもあります。

汗疱は水虫のような菌がいないので、人にうつることはありません。汗疱は、水ぶくれをつぶしたり、かゆくてかきむしると、悪化する可能性があるので、かかないようにとすすめられています。

 

掌蹠膿疱症の症状とは?

 

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掌蹠膿疱症は、赤みのあるプツプツから膿がたまった水泡ができます。そのうちに水ぶくれが茶色くなってきてかさぶたになります。かさぶたになって、治ってきたら、新しい水泡ができ、繰り返します。でき始めのころはかゆいですが、皮がむけてひび割れたりすると痛くなります。

水泡に膿がありますが、それをつぶして出すことは悪化させる原因になるので、かきむしらないように気を付けましょう。掌蹠膿疱症も汗疱と同様、菌がいないので人にうつる病気ではありません。

 

水虫の症状とは?

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水虫は、カビの一種の白癬菌という真菌が足に感染して広がったものです。家族に水虫の人がいると、ほかの人も感染する恐れがあるので、バスマットやバスタオル、スリッパは別々にしましょう。水虫にはジュクジュクしていたり乾燥していたりする趾間型、小水泡型、角質増殖型、爪水虫があります。

趾間型は、指の間にできる水虫で、皮がむけて白くなり、ただれて湿潤していたる水虫と皮がむけてカサカサし、かゆ無を伴ったり赤くなったりする症状があります。小水疱型は、足の裏の土踏まずや外側に赤い水泡がプツプツとできます。

汗疱や掌蹠膿疱症と似ているので、間違えすことがあります。あたたかくなると、かゆみを伴い、つぶれると白色や黄色っぽい汁がでてきます。この汁に白癬菌はいません。

角質増殖型は足のかかとなどの皮膚が固くなってきます。皮膚が白っぽくなってきます。爪水虫は爪の中に白癬菌が入って、爪が白や黄色に変色します。また、爪がボロボロに形が崩れます。かゆみがないので自宅症状がなく進行することがあります。高齢になって免疫力が低下すると、爪水虫の人が多くなります。

 

汗疱が足にできたときの治し方を知りたい

汗疱か掌蹠膿疱症や水虫かは見分けがつきにくいです。皮膚科を受診すると顕微鏡で真菌がいるかどうかを調べます。汗疱の原因や治し方から早めに対処しましょう。

 

汗疱が足にできる原因

汗疱が足にできると、かゆくて気が散ります。足なので、パソコン作業や家事に影響はないですが、夜、かゆみで寝られなかったり、仕事中も気になり、集中力がなくなることがあります。汗疱がそうしてできるか、はっきりした原因はわかっていません。

汗疱は、汗が出る時に、汗が出る出口が詰まって水泡になると言われています。足が汗が出て蒸れる状態にしておくと、汗疱になりやすくなります。汗疱は手や足の裏に汗をよくかく人がなると言われています。汗疱が出やすい人は小学生から高校生が一番多く、大人になっても繰り返しできる人もいます。

金属や化学物質などのアレルギーが原因の一つだとも言われています。食物に入っていたり、歯科材料に使われているニッケルやクロムが溶けて体に入り、それを含んでいる汗が皮膚に反応して汗疱ができるのではないかと言われています。

 

汗疱の治し方~汗疱の原因であるアレルゲンを取り除く

原因であるアレルギーがある場合は、アレルゲンとなる物質を取り除くことで汗疱が良くなることがあります。金属アレルギーなら、パッチテストを行うと、アレルゲンが特定できます。歯科材料に使われているなら、歯科でその金属を入れ替えてもらいます。

アレルゲンの金属が含まれている食物を避けることも大事です。化学物質が原因なら、それに起因する化粧品、石鹸などを避けて、植物由来の刺激が少ないものにすると、改善されることがあります。

 

汗疱の治し方~足の汗を取り除く

温かくて濡れた状態だと汗疱ができやすいので、足に汗をかいたらすぐに拭きとることが一番ですが、足は靴下や靴を履いているので、すぐに汗を取り除くことができません。そのため、靴下は通気性がいいもので、午前と午後では履き替えるといいでしょう。

靴下を履き替えるときに、ウエットテイッシュで拭くとすっきりとします。家ではサンダル履きなどを履き、外出すると通気性のいいものを履きます。入浴時は優しく足を洗い、入浴後はタオルで水分をしっかりと取り除きます。悪化しなければ自然に治ります。

悪化したら、皮膚科を受診して症状にあったステロイド剤や尿素入り軟膏などを処方してもらうことをおすすめします。

 

汗疱の治し方~制汗剤の使用

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汗がよく出ると、汗疱になりやすいので、汗を抑制する制汗剤を塗ると、さらさらした状態を持続できます。特に、サラフェプラスはフェノールスルホン酸亜鉛を使用しているので、従来の皮膚に膜を作る制汗剤と違い、汗に吸着して流れにくくします。汗を抑えるので、さらさらした肌になります。

汗を抑えるだけでなく、無添加処方刺激が少ないので皮膚が薄い顔にも使えます。汗疱は汗を取らないといけませんが乾燥させすぎてもよくないです。サラフェプラスには、ナノセラミドなどの保湿成分が入っていて、足の保湿にもなり、美容成分も含まれているので足の裏や足指がきれいになります。

 

汗疱の治し方~ステロイド剤と保湿剤の使用

汗疱はステロイド剤と保湿クリーム等で治すことが一般的です。ただ、水虫と間違えることがあるので注意が必要です。水虫の場合、自己判断でステロイド剤を塗ると、逆にひどくなり可能性があります。ステロイド剤は皮膚の炎症を抑えますが皮膚の免疫も抑えます。水虫の場合は、真菌用の薬でないと効かないので、汗疱かわからないときは、皮膚科を受診して調べてもらいましょう。

汗疱は再発しやすく、毎回汗疱ができる場合は、市販薬でもステロイド薬や保湿クリームを購入することができます。かゆみを伴うときは、かゆみ止め成分が入っているステロイド薬があります。汗疱に効く「コーフル」という非ステロイド薬も市販されています。

但し、非ステロイドはステロイドよりも治りは遅くなります。市販では強い、普通、弱いと3段階のステロイド薬があるので、市販薬を購入する場合は薬剤師とご相談ください。

 

最後に

足に汗疱ができると、むずむずしてかなわないですね。靴下で隠せるけれど、逆にそれが汗が出やすく、高温多湿となって汗疱をできやすくさせてしまいます。汗疱は、金属や化学物質などにアレルギーがある人は、食物や歯科材料の金属や化学物質を取りのぞくことで改善されることがあります。

また、汗が出たら早めに拭きとるか、通気性のいい靴下や靴を選んで汗を乾きやすくします。入浴後の水分もしっかりと拭きとっておきましょう。制汗剤を使用すると、さらっとした肌を保てます。悪化したら、皮膚科を受診するか、薬剤師と相談して、症状に合った薬を処方してもらいましょう。