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子どもが突然の汗疱に!
汗疱は大人でも厄介なものです・・・痒いし、赤くなったり、ぱっくり割れみたいになって痛むことも・・・。
大人ならまだそれらの症状を多少コントロールできますが、子どもは痒みや痛みに耐久するメンタルが大人より未熟なものです。
少しでも体に変化がある・・・何気ないことに見えて症状が進行してから気付くことのないように、汗疱についても、薬や改善方法について、経験の有無に関わらず、知ってくださいね。
汗疱ってなに?
表皮内汗管という皮膚の表面から汗の発生を促すトンネルに、汗が蓄積されてできます。
手の平、指、足の裏といった箇所に水膨れや薄く皮がめくれる症状があらわれたら注意してください。
重症になってくると、指先のめくれた皮膚がさらに薄くなることで過敏になり、痒みや物に触れただけで痛みが生じる事もあります。
もしも、子どもが汗疱になったら、薬はどうしたらいいのか?そんな悩めるすべての子どもを見守り、育てる保護者の方々へおすすめの薬や対策法を紹介していきます。
汗疱に効く子どものケアに使える薬はなに?
子どもの汗疱の薬で、子どもにとっては悩みの種である低刺激な薬ってあるのでしょうか?軟膏やクリームタイプ、これは市販薬としてあるか分かりませんが・・・飲み薬なんかもあったら便利ですよね。
汗疱の当事者の大人も太鼓判!子どもも安心な汗疱のおくすり
フルコートF AT.MD(田辺三菱製薬)
https://www.mt-pharma.co.jp/
フルコートF ATの軟膏タイプ・クリームタイプと、フルコートF MD軟膏は、赤ちゃんにも使えるやさしい素材で作られているのが特徴です。
まず、フルコートFのATには、炎症を抑制させる、アンテドラッグの外用ステロイドである、プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル、通称、PVという特殊な成分が配合されています。
アンテドラッグとは、患部で働いた後、体内に吸収されると作用の弱い物質に変わるメリットを持った薬剤を意味します。
また、痒みや痛みを感じる神経を即効性でブロックしてくれる局所麻酔剤、リドカインも配合されているので、痛みや痒みに耐えられないつらさから一時的ではありますが、解放される役割がありますよ。
さらに、トコフェロール酢酸エステルの作用によって、傷口の血行促進、新陳代謝が高まって、回復を早める効果もありますよ。
フルコートF MDの場合は、外用ステロイドのプレドニゾロンと、香料・着色、無添加なところから、赤ちゃんの肌を優しく守ります。
赤ちゃんだけでなく、幼児にも使えます。
この2つのフルコートFはどちらも低刺激で、べたつかない素材から、子どもが一人でも安心して塗れるように作られています。
子どもの成長や年齢に合わせて使い分けるといいですよ。
ポリベビー(佐藤製薬)
http://photolifewsd10.blog.shinobi.jp/
使用者の経験によると、人差し指の側面や手の関節部に多かったお子さんの汗疱の症状が、ゆっくりではありますが、1週間で落ち着いていったそうです。
ポリベビーに含まれる成分の、ジフェンヒドラミンという抗ヒスタミン作用の効果により、痒みが抑制していったとのことでした。
また、植物油のナタネ油を使っていることから、デリケートな子どもの肌に優しい為、おむつかぶれや、汗疹などにも使えます。
カサカサしたり、ジュクジュクやただれなどといった症状が重い場合は、清潔な布やガーゼに、ポリベビーを優しく塗って患部へ張るのがおすすめです。
この方のお子さんの場合ですが、汗疱に塗って3日目くらいに、汗疱特有の魚の鱗のような湿疹が枯れていき、しぼみだしました。
皮が剥けたり、固くなっている皮膚ではありますが、痒みも痛みも嘘のように消え、その方のお子さんは学校も安心して通えるようになったそうです。
一人の方の体験談ではありますが、ポリベビーもおすすめです。
ベビーワセリン
http://girlschannel.net/
こちらの商品も、乳幼児から大人まで幅広く使えます。
不純物を取り除き、肌への刺激を極力抑えた成分が含まれており、無添加で低刺激性です。
お肌の表面をコーティングし、ほこりや衣服の刺激から防御する作用が働くので、子どもの肌の保護剤としても使えますよ。
知っておくと便利!子どもが汗疱になった時のエトセトラ
もしも、あなたの大切なお子さんが汗疱になった場合・・・どうしたらいいのか。
子どもの汗疱に悩むとあるお母さんの実際にあった体験によると、幼い娘さんの指の皮が突然めくれていたのですが、指の皮がめくれること自体、自身の子ども時代にもあった経験からさほど気にしなかったようです。
ところが、次第にひどくなってきたので、皮膚科に連れて行ったところ、汗疱状湿疹という診断でした。
この病気は、初期には強い痒みが表れます。
手掌や足底に小さめの粒子か鱗のような水疱ができてしまう湿疹性皮膚炎・・・所謂、汗疱です。
原因としては汗やアレルギー、ストレスが考えられていて、汗のかきやすい子どもは特に注意が必要ですよ。
また、発生の明確な原因は明らかになっていませんが、食べ物や金属アレルギー、汗っかき体質や顔汗、石油系の界面活性剤が微量に体内に入ることで蓄積されていく反応も原因ではないかと言われています。
さらに、夏に指先に汗を掻きやすい人が発症率が高く、汗がうまく排出できずに、皮膚内のPHが低くなり、炎症や水疱性発疹を促してしまうことから、汗自体が間接的に影響を及ぼしているのではないかとの見解もあります。
子どもに多いアレルギーが原因の場合は、食べ物ならば摂取を中止、界面活性剤入りの洗剤や、シャンプー、リンスなどを使っている場合は、界面活性剤が含まれない商品に変えるか、無添加、石鹸由来の物を選んでください。
金属が元々心配だなと思う場合は、パッチテストを受けて、皮膚に金属類が触れた時の子どもの皮膚の反応がどうなのかを知り、金属が含まれる物を遠ざけてください。
主な対策としては次のようなものがありますので、是非、参考にしてみてくださいね。
1、痒みや痛みが生じたら、冷水で冷やす・保冷剤を握らせる
汗疱により、痛みや痒みで泣き出してしまったり、パニックになるお子さんも少なくありません・・・いたたまれないですよね。
冷たい水で汗をとるように洗うこと、保冷剤を握らせると痒みや痛みが落ち着くそうです。
2、綿の手袋を就寝前・就寝時だけでなく、常時使用&取り換え
汗疱は皮膚の保湿ケアが最も大切ですから、軟膏や薬を付けてから、綿の手袋をして皮膚を保護することも方法の一つです。
一度使った手袋はこまめに交換することで、症状悪化の予防になることを子どもに伝え、衛生面にも目を向けて下さい。
ゴム手袋の場合、ゴムの成分で、二重瞼合成的に作るための二重糊にもよく使われている、ゴムラテックスが、皮膚への刺激やアレルギー反応を起こしたり、蒸れが生じて、汗の逃げ道がないことから、指先が肌荒れする原因になるからです。
3、高温を出来る限り避ける
通気性の良い靴下やスリッパを使うことで、湿気が溜まり、症状の悪化を防ぎます。
五本指ソックスもおすすめします。
これからさらに暑さを増す季節ですから、サンダルを履く、外出先から帰宅したら足を拭いて衛星管理をするなど、清潔にすることが身近な予防になりますよ。
4、潰さないようにする
大人世代は、水膨れは昔から潰して治す・・・なんて言われていましたよね。
私も子どもの頃、水膨れが出来た時なんか、爪楊枝か指の爪先でプチッとすればなんとかなる・・・と言われたことがありました。
しかし、汗疱の水疱は絶対に潰さないようにしてください。
潰すこと自体が逆効果で、かえって汗疱状湿疹が悪化し、眠れないほどのかゆみと痛みに四六時中襲われるリスクもあるので、汗疱は潰さないように、子どもに教えましょう。
といっても子どもは気になって触ってしまいがちなので、大人が何気ない行動でも見守ったり、気付くことが大切ですよ。
まとめ 子どもが安心して使える薬を
1、水疱を潰さないなど大人の独断で治療の仕方を変えない
「自分の時は水膨れなんか潰したら治る」のような、大人の昭和世代、平成世代の独断での汗疱の治療は子どもの汗疱を悪化させたり、症状を長引かせるデメリットに繋がりかねません。
親の経験として教えようと悪気はなくても、子どもの皮膚だけでなく、心も”怪我”する原因になります。
2、手足を清潔に!
皮膚の病気ですから、一日中履き続けた靴や靴下、タオルなど衣類にも目が行き届くようにしましょう。
3、高温を避け、通気性重視
通気性や保湿が大切な汗疱は蒸れや肌荒れによる症状悪化の改善になりますよ。
綿手袋はなるべくこまめに変えましょう。
4、保冷剤で冷やして痛みと痒みを軽減
保冷剤で痛みと痒みを抑えてあげましょう。
5、薬は配合成分だけでなく、医師や薬剤師と相談
薬に関してはネットで調べるのも今どきの手ですが、医師や薬剤師といった専門家に聞くのが一番です。