汗をかくとベタベタとして気持ちが悪いのはもちろんですが、洋服から汗独特の酸っぱい臭いがしてくるのも気になりませんか?
今回は、汗独特の酸っぱい臭いがしてしまう原因や予防方法などについて解説していきます。
目次
汗の酸っぱい臭い、原因は?
汗の臭いのは本来無臭ですが、「重炭酸イオン」という汗をアルカリ性にして細菌の繁殖を増進させる成分やアンモニア、尿素なども含まれています。
汗がアルカリ性になる原因は?
汗がアルカリ性になってしまう原因は、運動不足やストレス、疲労などが挙げれます。
その他にも、肝機能に低下や糖尿病、胃腸の不調といった汗の臭いが病気のサインになることもありますので、注意しましょう。
また、血液がドロドロ状態になってしまっていると、汗の臭いが酸っぱくなるというデータもあります。
下記の項目が3つ以上当てはまる場合は、血液がドロドロになってしまっている可能性が考えられます。
①普段あまり水分を摂らない
②普段積極的に摂る水分は、アルコール
③肉料理が好き
④揚げ物や油っこいものが好き
⑤野菜は苦手、野菜はあまり食べない
⑥ケーキなど甘いものが好き
⑦アルコールは毎日結構な量を飲む
⑧普段運動はしない
⑨毎日ストレスを感じる
⑩煙草を1日に10本以上吸っている
これらの項目に3つ以上当てはまる場合、食生活や生活習慣を見直したり、一度病院で健康をチェックすると良いでしょう。
汗の酸っぱい臭いを予防する方法は?
汗が酸っぱい臭いがしてしまう原因を解説してきましたが、ここでは、日常生活で心がけるべき汗の酸っぱい臭いを予防する方法を解説していきましょう。
身体を清潔にする
まず、毎日の入浴やシャワーで身体をきれいに洗い、清潔を心がけましょう。
皮脂や汗、アカと雑菌が混ざり合い、皮膚の上で雑菌が繁殖することが汗の臭いの原因となります。
皮膚の上で雑菌を繁殖させないためには、雑菌のエサになる過剰な皮脂や汗、アカを落として清潔にしておくことが大切です。
身体が清潔でないと汗の臭いがしてしまうのは当然ともいえます。
洗いすぎない
汗の臭い予防には身体を洗って清潔に保つことが大切なのですが、汗や皮脂を栄養としている「表皮ブドウ球菌」という善玉菌の存在が皮膚の上にはあります。
表皮ブドウ球菌は、皮膚を酸性に保ってくれる働きがあります。
身体を洗いすぎて、表皮ブドウ球菌が皮膚からいなくなってしまうと、汗の臭いの原因となる黄色ブドウ球菌や真菌などの脂肪酸が繁殖してしまいます。
日頃からお風呂に入っているのに汗の臭いが気になってしまう人は、お風呂で身体を洗う時に使うナイロンタオルが原因かもしてません。
ナイロンタオルで身体をゴシゴシとこすって洗うのではなく、たっぷりの泡でやさしく洗うようにしましょう。
制汗剤を上手く使う
制汗剤は汗腺を塞いで汗を抑えるものなので、汗の臭い予防に効果的です。
「汗をかく」という自然の生理現象を止めるためのものなので、汗の臭いが気になるからと全身に使ってしまうと、かえって汗の臭いの原因になってしまう場合も考えられます。
制汗剤は、特に雑菌が繁殖しやすいわきや足のみに使用するようにしましょう。
また、制汗剤にはスプレータイプ・シートタイプ・ロールオンタイプ・クリームタイプなど様々な種類がありますが、ピンポイントで直接塗れるという点ではロールオンタイプがオススメです。
サイズも小さいので持ち運びにも便利ですよ。
積極的に水分を補給する
人間は、1日に約1.5~2リットルの水分を代謝しているといわれます。
そのため、水分補給が適切でないと、血液内の水分濃度も低下して血液がドロドロになってしまいます。
また、水分補給の際は水道水よりもミネラルウォーターのほうが手軽に水分補給しながらマグネシウムなどのミネラルが補給出来るので、オススメです。
マグネシウムはサラサラ血液に欠かせない成分なので、ミネラルウォーターを購入する際は、軟水よりもマグネシウムを多く含む硬水がオススメです。
バランスの良い食生活を心がける
汗は分泌物なので、毎日食べているものも汗の臭いに影響します。
毎日肉や揚げ物、ファストフードばかりと偏った食生活では、汗の臭いが気になるのは当然です。
野菜やキノコ類を意識して食べるようにしましょう。
汗が気になる季節は、パクチーもオススメです。
タイは1年を通して暑い国ですが、ラーメンの薬味、トッピングやサラダなど、毎食大量にパクチーが食べられています。
タイは暑いので汗をたくさんかきますし、料理にはニンニクもよく使われています。
実は、パクチーに消臭効果があり、たくさん汗をかくタイ人には、酸っぱい汗の臭いがする人やワキガの人が少ないという話もあります。
また、ドロドロの血液は汗の臭いの原因となりますので、タマネギ・納豆・青魚・黒酢といった血液をサラサラにする効果のある食べ物も積極的に食べるようにしましょう。
【タマネギ】
タマネギには、血液をサラサラにしてくれる作用があります。
タマネギの辛み成分「硫化アリル」に、血液が固まるのを遅らせる働きやデトックス効果があるとされています。
生で食べられるオニオンサラダも良いのですが、食べ過ぎもあまり良くありません。
夕飯の時に小鉢で一品追加する程度でも大丈夫です。
タマネギは水にさらすと食べやすくなりますが、成分が水に流れてしまうので注意しましょう。
【納豆】
納豆に含まれる「ナットウキナーゼ」には、血栓を溶かす作用があります。
【青魚】
鯖、アジ、イワシ、秋刀魚などの青魚に含まれるDHAには、血液の流れを良くしてくれる作用があります。
【黒酢】
黒酢は高血圧の人によく勧められますが、血液サラサラ効果も期待できます。
黒酢には疲労回復や抗酸化作用もありますので、タマネギや納豆と合わせて毎日摂るようにすると良いです。
疲れやストレスを溜めないように
酸っぱい臭いのほかに、汗の臭いがアンモニア臭がすると感じられた時は、身体が疲れているという証拠です。
汗のアンモニア臭の原因は、疲労物質として知られる「乳酸」です。
運動不足の解消は汗の臭い予防にも有効ですが、筋トレなどの無酸素運動は乳酸が溜まる原因となりますので、覚えておきましょう。
夜は毎日湯船に浸かって体をあたため、リラックスした状態でしっかりと睡眠をとり、身体に乳酸を溜めないようにしましょう。
熱いお風呂は、ドロドロ血液の方にはご法度です。
熱すぎない36度~40度くらいの温度でゆったりとお風呂に入るようにしましょう。
「疲れ=ストレス」ということにもなります。
意識して休息をとるようにしてくださいね。
適度な有酸素運動を心がける
無酸素運動は、疲労物質といわれている乳酸の蓄積につながってしまい、汗の酸っぱい臭いを助長させる原因となってしまいます。
汗の臭い予防のために運動をする場合は、軽く汗をかく程度の有酸素運動を一定時間行うのが好ましいです。
一定時間というのは、有酸素運動では20分過ぎたくらいから血中の脂肪酸が燃焼されますので、参考にしてください。
血中の脂肪酸が燃焼されると、体臭の原因である脂肪酸の血中濃度が下がって汗の臭い予防につながります。
有酸素運動もドロドロ血液の改善に繋がりますので、まずは30分以上のウォーキングから始めてみるのがオススメです。
もし、体調が悪い時に汗の臭いが特に気になるという場合は、一度病院で診てもらいましょう。
終わりに
今回は、衣服について気になる汗の酸っぱい臭いの原因や予防法について解説しました。
汗の原因や予防法をしり、身体の内側と外側から汗の臭いをケアして、汗の臭いの悩みとサヨナラしましょうね。