顔汗がひどい原因って何？

顔汗がひどいと感じたことはありませんか。絶えず、タオルで汗を拭くのでメイク崩れの原因にもなり、不潔な感じがして困りますね。顔汗の原因には、病気からでる汗、更年期障害から出る汗、緊張から出る汗、運動不足で出る汗などがあります。顔汗がひどい原因や症状を知って改善しましょう。

顔汗がひどい原因とは

 

 

ふいてもふいても出てくる顔汗。普通は暑くなると、汗が全身の汗腺から出てきて、体温を調節します。風邪をひいて高熱が出たときも体から汗がたくさん出ると、熱が下がりますね。でも顔汗がひどいのは、別の原因があるのです。

顔汗がひどい原因は顔面多汗症という病気のため

顔汗がひどいと思われる原因に顔面多汗症という病気があります。辛い物を食べた後や運動した後などに出てくる一時的な顔汗の場合は、それほど心配がありませんが、そうでないのにダラダラとでてくる汗は顔面多汗症と考えられ、交感神経の作用によっておきる症状と言われています。

たとえば、過度に緊張すると汗がにじむことがありますが、顔面多汗症の人はダラダラと顔汗が滴るようにでてきます。あまりひどくて日常生活に支障をきたす場合は、顔面多汗症だと医療機関を受診して治療を受けるといいでしょう。

顔汗がひどいのは更年期が原因

女性は更年期になると、女性ホルモンのエストロゲンが減ってきます。ホルモンバランスが乱れると、自律神経も乱れるので更年期症状の1つであるホットフラッシュがでて、急に暑くなり顔汗がダラダラと出てくる原因となることがあります。

それだけでなく、更年期には精神不安や肌荒れ、生理不順などの症状も現れるので、そのような症状が出たら更年期障害が原因と考えられます。50代前後の女性に多いですが、40代の人も若年性更年期障害になることがあります。

脂肪太りは顔汗がひどい原因となる

よく太った人がハンドタオルで汗をぬぐっているところを見かけます。それは、脂肪が保温する効果があるからです。冬は暖かいのですが、夏は脂肪があると体温が体内にこもりやすくなります。体は汗をたくさん出して、体温を下げようとするため顔汗がひどくなるのです。

体温を1度下げるためには、太っている人ほど汗をたくさん出す必要があります。すると、顔汗がダラダラとでて、ぬぐってもすぐに出てきます。

顔汗がひどい原因は運動不足にある

デスクワークが多く、クーラーのある部屋にずっといると、体の活動が動かなくなり、汗腺もあまり働かなくなります。手足が冷えるのは、特に末端の方が動きが鈍くなるためです。すると、人と話をして動く心臓に近い顔からばかり汗が出るようになるのです。

顔から汗が出ているのに、手足が冷たい人は運動不足が原因かもしれません。そのような人は、夏場のクーラーのかけすぎは体をますます冷やし、体から汗をかきにくく、顔汗の原因になります。また、肌が乾燥するので、肌荒れの原因にもなります。

顔汗がひどいときの症状

顔汗がひどく出るときの症状は、顔が触るとべたべたするとか、汗でメイクがすぐに落ちてしまうとか、ニキビができやすい等の症状がでてきます。

汗がべたべたする

汗腺の働きが活発で全身からうまく汗が出ているときは、エポクリン腺から汗が出るのでサラサラとしています。しかし、背中やわきの下の汗腺が休眠すると、顔から汗がダラダラと流れるようになります。体の汗腺が休眠状態で汗をかくと、その汗腺はミネラルを再吸収されないので、ミネラルが混じった汗はべたべたします。

メイクが落ちる

顔からダラダラと汗が流れると、汗を拭き取ると、化粧が崩れてしまいます。メイクをしなおしても汗が出たところに塗るので、きれいにメイク直しができなくなります。しかし、汗を拭き取らないで、そのままにしておくと、肌のPHバランスが崩れて、細菌が繁殖しやすくなり、肌荒れの原因になります。

汗を拭き取るのではなく、軽くタオルに顔に当てて汗を吸い取らせるように拭きます。ごしごしと拭き取ると、化粧が崩れるだけでなく、肌が荒れてしまいます。

ニキビができやすくなる

ミネラルを含むべたべたした汗は、蒸発しにくいので肌に長時間とどまります。すると、皮脂を浮かばせやすくなり、雑菌が繁殖する原因になります。そのような状態だとニキビの原因となります。エクリン腺が活発な時に背中やわきなどから暑い時にでる汗は、無臭でサラサラして、体温を下げる役割をしています。

その汗は、ほとんどが水で蒸発しやすく、血行が良くなり、老廃物を流すのでニキビが改善することがあります。しかし、ベタベタした汗は逆にニキビに悪影響を及ぼします。

顔汗を改善するには?

だらだらとながれる顔汗を改善するには、運動不足を解消することや生活習慣を改善すること、水分をたくさんとることなどがあげられます。

軽いジョギングやウオーキングなどで運動不足解消

ジョギングやウオーキングなどの有酸素運動は、体の血行を良くして、体の汗腺の働きを働きを活発にして、エクリン腺からサラサラ汗を出すので、老廃物を流し、肌のターンオーバーを高めるので、肌がきれいになります。

体から汗が出ることで、顔からダラダラと出ていた汗は少なくなります。定期的に運動をすることは顔汗改善におすすめの方法です。また、運動する前や途中に水分をたくさんとって、体のエクリン腺から沢山汗をかくことで、老廃物を流すことができ、デトックス効果にもなります。

生活習慣を改善して自律神経の働きを整える

自律神経の乱れは顔汗がひどい原因となります。朝起きたときは、窓を開けて交感神経を活発にし、夜寝るときは、副交感神経が優位になるように1時間ほど前に入浴して体を温め、リラックスした状態にすると質の良い睡眠がとれます。

朝起きて夜寝るという規則正しい生活習慣をとることで自律神経の働きが改善されます。また、癒しの音楽を聞いたり、マッサージやアロマセラピーなど、夜はリラックスして、ストレスを解消することで自律神経を整えます。

食生活でホルモンバランスを整える

更年期が原因の顔汗がひどい場合は、大豆イソフラボンを摂りましょう。女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをする大豆イソフラボンを摂ることで、減少した女性ホルモンを補い、ホルモンのバランスをととのえます。

ホルモンバランスが整うと、自律神経の乱れも改善され、ホットフラッシュや顔汗の症状が緩和されます。大豆イソフラボンならすべていいのではなく、その中でダイゼインと呼ばれる大豆イソフラボンが腸内細菌によって代謝され、「エクオール」という物質に代わり、「エクオール」が女性ホルモンに似た働きをするのです。

この「エクオール」は女性の2人に1人しか作れないということが近年の研究で分かってきています。「エクオール」をサプリメントにしたものが市販で購入できるので、決められた量を摂取するすることがおすすめです。

顔汗がひどい原因を知って早めの対策をしよう

顔汗がひどいと顔がべたつき、メイクがすぐに崩れて直しにくくなります。顔からダラダラ出る汗の原因は、顔面多汗症であったり、更年期の時期であったり、脂肪太りの人であったりします。顔汗がひどい場合の改善法は、ウオーキングやジョギングなどの有酸素運動をすることや規則正しい生活をして自律神経を整えることです。また、更年期の人はエクオールを摂取して女性ホルモンを補い、ホルモンバランスを整えるといいでしょう。顔汗がひどい原因をしって、早めに対策をすることで顔汗があまりでない快適な生活を送りましょう。