手の平や足の裏、指等にできる汗疱は水ぶくれでかゆいですね。
汗疱の原因ははっきりとわかっていませんが、食べ物に含まれている金属が原因かもしれません。
汗疱の原因の一つが金属アレルギーであると言われています。

また、免疫力が低下が汗疱の原因ともいわれています。
汗疱になる原因食べ物や食生活の気を付け方について紹介します。

汗疱は汗と関係がある

汗疱は汗がたくさん出る人が、汗腺が詰まって外に出られずに水泡となって皮膚の表面に水泡がたくさんできるもので、有力な考え方としてアレルゲンが汗の中にあることが汗疱ができる原因ではないかと考えられています。

通常、2~1カ月ほどで、皮がめくれてきて治ることが多いため、それほど気にしなくても大丈夫ですが、季節の変わり目には繰り返しできることが多いです。

年齢に関係なく発症し、大人になるまでずっと汗疱に悩まされる人もいます。
汗疱ができている部分が乾燥すると、皮膚が割れてきて湿疹状態になり、かゆみが増します。

クーラーの中でデスクワークをしていると、運動不足になり汗腺の機能が低下します。

そのため、汗腺がつまった状態になり、汗が外に出ずに水ぶくれになるのです。

そして、水ぶくれがつぶれると、汗の中にふくまれているアレルゲンが皮膚に影響を及ぼし汗疱が悪化します。

汗疱の原因は食べ物にある?

アレルギーを起こす原因となるもので多い物は金属アレルギーであると言われています。

金属アレルギーがある人は、金属を身に着けることだけでなく、食べ物の中にふくまれる金属にも注意しましょう。

食べ物の中に含まれる金属が原因

金属アレルギーの原因となる金属は身に着けるアクセサリーだけに含まれているのではありません。
歯に使われている銀色の金属は、金銀パラジウム合金(イオン化しやすい銅が含まれる)やコバルトクロム合金、チタン合金、金合金です。
この中で、金属アレルギーが起こりやすいものは、金銀パラジウム合金やコバルトクロム合金です。

銅、ニッケル、クロム、コバルトなどは金属アレルギーのアレルゲンとなるので、歯から溶けだして汗にの中に含まれている可能性があります。
歯科材料だけでなく、見落としがちなものは食べ物の中に含まれる金属です。

汗疱ができて金属アレルギーのある人は、原因となるコバルトやニッケル、クロムを含む食べ物を避けることが、汗疱の再発を防ぐ一つの対策法です。
身近な物の食べ物の中に原因となる金属を含む食べ物があるので気をつける必要があります。

どんな食べ物に金属が含まれるの?

汗疱になりやすい金属は、ニッケル、コバルト、クロムです。それが多く含まれる食べ物をあげてみました。

ニッケルが多く含まれる食べ物

豆類、ナッツ類、玄米、ソバ、ホウレンソウ、レタス、きゃべつ、マッシュルーム、すべての海藻、カキ、鮭、ニシン、すべての香辛料、紅茶、ココア、ワイン、チョコレート、たばこ

コバルトが多く含まれる食べ物

豆類、ナッツ類、キャベツ、レバー、ホタテ貝、すべての香辛料、紅茶、ココア、ビール、コーヒー、チョコレート

クロムが多く含まれる食ベ物

馬鈴薯、玉ねぎ、マッシュルーム、すべての香辛料、紅茶、ココア、チョコレート

汗疱は免疫力の低下が原因の1つ

汗疱の原因には免疫力が低下しているときになりやすいです。
免疫力が高いと治す力も高く、汗疱ができても治りやすいです。
汗疱は2週間から1カ月ほどできれいに治るので、日頃から免疫力を高めておくことが大事です。

ストレスがかかる就活や人前でのスピーチをしなくてはいけないというときに汗疱が出来たというケースもあります。
自律神経は汗と密接にかかわっているので、汗が多量にでることがあります。
汗疱の予防には日頃から免疫力を高める食べ物を摂ることも大事です。

汗疱の原因となる気をつけたい食べ物と食生活

食生活で気をつけたいことは、汗疱の原因となる食べ物を避けることや肌の機能をサポートするビオチン、ミヤリサン、ビタミンを摂取すること、歯科で金属を入れ替えるなどです。

アレルゲンとなる金属を含まれている食べ物を避ける

アレルゲンを調べるにはパッチテストを皮膚科でするとわかります。
アレルゲンが特定されると、その金属の含まれている食べ物を避けることで、汗疱の予防になります。
特に、香辛料はすべての紅茶、ココアなどに含まれているので避ける必要があるでしょう。

ニッケルにアレルギーがある人は、精白米や精白の小麦、白身魚などを食べるようにします。
肉や魚の内臓にも金属が含まれている可能性があるので避けた方がいいでしょう。
食べ物だけでなく、調理器具や食器もメッキ製品やクロムとニッケルの合金であるステンレス製品も避けた方がいいです。

朝一番に水道水を使うときは水道管に貯まった水に、原因物質である金属が含まれている可能性があります。
しばらく水をだしてから使いましょう。
野菜ジュースやフルーツ缶、野菜缶などには、アルミ、スチール、鈴メッキをしているものがあるので避ける方がいいでしょう。

ビオチンを欠乏させる食べ物を避ける

ビオチンとはビタミン7やビタミンHとも呼ばれる水溶性ビタミンで、体の中で酵素たんぱく質と一緒になり皮膚の健康をサポートし、糖質や脂質の代謝を促進するビタミンです。
体内の腸内細菌で合成されるビタミンで、不足することはあまりありません。

ただ、卵掛けご飯などの生卵を毎日食べる人は、卵白に含まれるアビジンがビオチンと結合してしまい、ビオチンの合成を妨げるので、卵白はしっかりと過熱しましょう。
例え、摂りすぎたとしても水溶性なので尿から排泄されてしまいます。

肌をサポートするビオチンを摂取する

ビオチンを摂取することで、汗疱だけでなく、花粉症、アトピー性皮膚炎、髪の健康にも効果があります。
ビオチンはミヤリサンとビタミンCと一緒にとると効果的です。

汗疱予防にはビオチンはミヤリサンとビタミンCと一緒に摂取すると効果的である

病院で処方されるビタミン療法のにはビオチンとミヤリサン、ビタミンCが含まれています。
ミヤリサンは、悪玉菌が増えることを抑制し、ビオチンの吸収を助けます。
ビタミンCはビオチンの効果を促進させる作用があります。
ビオチンとミヤリサン、ビタミンCを一緒にとることでビオチンの効果が高められます。

ビオチンが多く含む食べ物

汗疱を予防するには、ビオチンを多く含む食品を毎日食べるといいでしょう。
ビオチンは水溶性ビタミンなので、煮ると溶けてしまいます。
そのため、スープやみそ汁にしてすべて溶けたビオチンもすべて食べるといいでしょう。

きのこ類は鍋だったら、あとは雑炊にして汁も食べるといいでしょう。
ビオチンを多く含む食べ物を中華料理風に炒めたら片栗粉で汁も固めて食べるなど工夫して調理できます。
ビオチンが多い食べ物には、汗疱の原因となる金属が含まれている食べ物もあります。

肉類

鶏レバー、豚レバー、牛レバー

魚介類

あさり、ししゃも、かつお節、うなぎ、たらこ

豆類

納豆、きな粉、ゆでた大豆

ナッツ類

落花生、アーモンド、カシューナッツ、くるみ

キノコ類

白きくらげ(乾燥)、きくらげ(乾燥)、まいたけ、マッシュルーム、えのきだけ

その他

卵黄(半熟でもOK)、全卵(白みはしっかり加熱)、黒砂糖

飲み物

インスタントコーヒー、煎茶、紅茶、スキムミルク

ドクダミ茶でデトックス

ドクダミには、昔から毒消しの民間療法として用いられてきました。
ドクダミ茶を飲むと吹き出物や肌荒れ、ニキビなどの肌トラブルに効果があり、ポリフェノールが含まれているので血管を丈夫にして血液をさらさらにし、女性の冷え性を改善します。

また、抗菌作用もあり、水虫や黄色ブドウ球菌を増やすことに効果があるとされています。
ドクダミ茶を飲むとビタミン類が含まれているので、新陳代謝が活発になり、老廃物を排出するターンオーバーを促進する効果もあります。
毎日、ドクダミ茶を飲んで、体の老廃物をデトックスし、肌の健康を保ちましょう。

最後に

汗疱の原因は、アレルゲンが汗の中に入って皮膚に影響を与えるためではないかという説が有力です。
特に金属アレルギーが原因の場合があります。
食べ物や歯の金属などがイオン化して体内に溶けだし、それが汗の中に含まれて排出されるのです。

また、免疫力の低下も原因の1つだとされています。
汗疱の原因である金属を避けることで汗疱が再発しにくくなるので、金属アレルギーがある人は原因となる食べ物を避けましょう。

ビオチンは肌の機能を高めるためにいいビタミンBの一種なので、ビオチンを多く含む食品は積極的にとりたいですね。
また、肌トラブルにはドクダミ茶でデトックスして肌のターンオーバーも促進しましょう。