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顔汗を止める注射って?
顔汗って顔にだけ汗が集中してしまい、つらいですよね・・・。
顔汗を止める為の制汗剤が薬局など市販で買えますが、専門のクリニックにて、注射をすることで顔汗を予防する方法もあります。
ボトックス注射ってなに?
ボトックス注射をご存知ですか?よく美容に関しての内容で一度は耳にしたことがある注射がしわ取りだけでなく、多汗症にも有効だといわれているのです。
ボトックス注射とは、食中毒の原因にも繋がる、ボツリヌス菌を作る「A型ボツリヌス毒素」を有効成分とした注射のことです。
毒素って言葉を聞くだけで、ちょっと怯んでしまいがちですが、安心してください。
毒性を取り除いたうえで、人間の体内に無害な決まった量を注射するので、感染や体への悪影響や打ってから悪い反応が出るということはありません。
何故、ボトックス注射は顔汗に効くの?
ボトックス注射には、神経の末端から分泌される「アセチルコリン」という神経伝達物質の分泌を抑制し、筋肉の動きを麻痺させる作用があります。
そのため、表情筋の動きを止めて皺を解消するために使われたりもしますが、アセチルコリンには汗を発生させる働きもあるので、汗の多い部分に注射して神経をブロックすることで、汗を減らす効果が期待されるのです。
ボトックス注射は狭い部分の多汗症に適しており、顔汗の場合は、額の汗をある程度抑えるために使われます。
ボトックス注射打ってからの効果には、他の美容の注射同様、人それぞれです。
注射してから約2~3日頃から汗の分泌が減り、持続期間は半年程とされています。
顔汗の発生する要因と注射をする前に
人の身体にはエクリン腺という汗腺が広範囲に分散されていて、多汗症はこのエクセリン腺から汗が過剰に分泌している状態が、顔汗の発生に繋がります。
しかし、エクセリン腺が勝手に汗を出しているのではなく、アセチルコリンがエクリン汗腺に指令を出すことによって汗が出るという仕組みになっているのです。
脇の下の多汗症には、保険が適用されますが、顔汗には適用されないので、15万から30万ぐらいの高額な医療費用が掛かると思ってください。
また、顔ですから、注射の際は痛みを伴いますので、クリニックで顔汗のボトックス注射を受ける場合は、局所麻酔をしてもらうといいかもしれません。
ボトックス注射には、筋肉を麻痺させる作用があるので、稀にしびれなどの副作用が起こることがあります。
また、クリニックに関しても、カウンセリングをした時の医師の態度も大切です。
注射の施術を行う前に、自分の顔の変化によって、一生を左右するポイントになります。
医師の話し方の抑揚、自分の言葉に対して如何に耳を傾けてくれるかどうか、施術の流れについての説明が曖昧だったり、一方的に医師の立場から治療法を押し付けてきたら、要注意です。
しかし、筋肉と汗腺は深さの度合いが違うので、正確な位置を医師と確認した上で打ってもらえれば、副作用の問題ないでしょう。
発汗抑制目的で、顔面にボトックス注射をした場合、ボトックスが拡散する範囲をコントロールする必要があります。
表情筋への浸透をなるべく、抑えて皮膚のみに作用するするような注射方法を行うので、しわ取りの注射とは方法が異なるようです。
顔汗はボトックス注射をすれば、ほぼ100%抑制することが可能です。
前述したように、筋肉と汗腺の深さの違いがあるので、医師と注射を打つ場所を相談してから打ってもらえれば、副作用のリスクは起きないといわれていますが、顔汗にとって注射がベストという答えは出ませんよね。
注射による生活への影響
顔汗を少しでも改善するために、皮膚に注射を打ってからの日常生活への影響について紹介します。
1、効果・効能に関して時間が限られている
2、平均して3ヶ月~4ヶ月程度の日にちが経過すれば、元の発汗量に戻る
3、1か月程度しか持続しなかった人も中にはいる
4、狭い部位であっても相場は1回10万円も治療費が掛かる
顔汗のボトックス注射は、美容整形に関しては比較的に安全で、高い効能性が期待されますが、以下の副作用もクリニックの対応の仕方や、注射の成分によって引き起こすケースもあります。
1、眉が上げられないような目蓋の重さを感じる
2、側頭筋と呼ばれる筋肉の麻痺により、食べ物を噛む時に気だるさがある
3、注射後に患部が腫れて痛みや、容姿を見るのがつらい
これらの術後の症状はごく稀な場合なので、必ずしもこういう結果になるとは限りません。
注射の効果により、2~3日経てば、発生する汗の量が多少は少なくなり、約2ヶ月後には、最も効果が強くなります。
そのため、特に汗が発生する事が多い春から夏にかけて効果が出るといわれているので、逆算して治療を始めるといいかもしれませんね。
注射には、血管にハリが当たることで内出血が起こす場合があり、その内出血に関しては、1週間から2週間で消えるのが一般的です。
多汗症でボトックス注射をした場合、顔以外の、背中やお尻、お腹などに汗をかく、代償性発汗というものがあります。
顔汗の注射をするにあたって、ボツリヌス菌の毒素を注射するので、人によっては皮膚のかゆみや発疹、体調不良を起こす場合があります。
ですので、アレルギー体質の人は施術前にカウンセリングを受けたり、ボトックス注射を打つという選択以外の方法を探してみることをおすすめします。
まとめ 注射は良し悪しでなく自己責任
顔汗を治す目的で注射を打つ選択をしても、注射をすること自体が、一時的な逃げ道でしかありません。
また数日が過ぎれば元の状態に戻り、費用を必死に貯金し、再び注射を打つこともまた、ささやかな幸せです。
それは顔汗だけにとどまらず、小顔、ワキガ、二重などの美容整形にも共通して言えますよね。
お金がとても掛かってしまう注射よりも、自分の体質、お肌の状態を理解した上で、制汗剤や顔汗用のクリームなどに費用を掛けたほうがいいでしょう。
もし、顔汗の原因が心の状態で、日常生活に支障をきたすのであれば、心療内科へのカウンセリングを受けてみるとか、顔汗が日常的なものでなければ、市販の物を幾つか買って試してみる、どういう状態の時に自分は汗を出してしまうのかを調べることが大切なのではないでしょう
自分の顔は母親に生んでもらったからこそ、維持できている体の部分です。
顔を整形とは違う方法で、医療の力を借りて改善しようというわけですからそれなりの精神力や覚悟が必要だと思います。
顔だけ汗が集中して止まらない・・・外に出るのが恥ずかしい、家族や友達の前でも、顔汗のせいで、相手が嫌な気持ちになるのではないかと思う人もいるでしょう。
この記事を読んでいる顔汗を注射で治したい、注射をすることがどんな効能性や結果がみられるのか知りたいあなたに伝えます。
顔汗を治すためだけに、高いお金を払って、そこまでして、親から授けられた顔に針を打つ必要って本当にあると思いますか?注射の存在が、市販の物よりも”絶対的効果がある”結論ではないのです。
かといって、市販の物も同様かもしれませんが、費用と、術後の自分の容姿を考えた時、医療を使えば更に、市販の物で対策を試みた時よりも自己責任による代償が大きいです。
ただ、顔汗を注射で治すことだけに目を向けるのではなく、アレルギーや敏感肌などの自分の肌体質も考慮した上で、注射を打つ選択をするといいかもしれませんね。