汗をかいたら洋服が背中に張り付くし、背中が汗でベトベトして気持ち悪い・・・

誰もがそんな経験をしたことがありますよね?

今日は、そんなベトベト汗を抑える方法を解説していきます!

汗に種類がある?

実は、汗には良い汗と悪い汗があるんです。

それでは、良い汗と悪い汗の違いをみていきましょう!

良い汗とは

良い汗にはニオイがなく、汗をかいてもサラサラしているという特徴があります。

良い汗は蒸発しやすく塩分量も少ないため、汗をかいた後も爽快な気分で過ごすことが出来ます。

悪い汗とは

悪い汗は塩分量が多く蒸発しにくいため、汗をかいても体温調節がにしくいという特徴があり、熱中症などにもなりやすくなってしまい危険です。

悪い汗をかいた後はベトベトとして汗臭くなり不快になります。

一般的に汗をかいて汗臭くなってしまうというのは、悪い汗をかいているということになります。

汗線には2種類ある

引用:big-sheep.com/

本来、汗は体温調節を行うために人間にとって必要不可欠なものです。

汗の出口、汗腺にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺があります。

汗腺の機能が低下してしまうと、塩分量が多く体温調節のしにくい悪い汗をかいて熱中を引き起こしやすくなってしまいます。

普段から「あまり汗をかかない」という人は注意が必要です。

エクリン汗腺

エクリン汗腺は、サラサラとした良い汗の出口ですので、体温調節を行う役割があります。

一般的に、エクリン汗腺の数は2歳半頃までに決まるをいわれており、その後はエクリン汗腺の数に変化はありません。

幼少期を過ごした環境の温度は、エクリン汗腺の発達に影響します。

エクリン汗腺から出る汗の成分は、99%が水です。

他にも、尿素・アンモニア・塩化ナトリウムがエクリン汗腺から出る汗の成分です。

そのため、エクリン汗腺から出る良い汗はサラサラとしていて蒸発しやすく、汗をかいても爽快です。

アポクリン汗腺

アポクリン汗腺はベタベタとした悪い汗の出口です。

基本的にアポクリン汗腺は脇やデリケートゾーンなど、一部にしか存在しませんが、アポクリン汗腺の数は優勢遺伝することが分かっています。

アポクリン汗腺から出る汗の成分は、タンパク質・鉄分・アンモニア・糖質・脂質です。

そのため、アポクリン汗腺から出る汗はベタベタとして臭いの原因となります。

汗の臭いの元、悪い汗をかく原因とは

汗の臭いの原因はアポクリン汗腺の数や大きさ、アポクリン汗腺から出る汗の成分、遺伝によるワキガ体質などが挙げられますが、汗をかいた後の処理の仕方や運動不足などの生活習慣も大きく関係しています。

運動不足のほかにも、加齢・食生活の乱れ・血行不良・自律神経の乱れ・睡眠不足が原因となって汗腺の働きが鈍くなり、ベタベタとした悪い汗をかいてしまう原因となります。

ベタベタする悪い汗にはリスクがある

悪い汗をかくとベタベタとして臭いの原因となりますが、それ以外にも悪い影響があります。

かゆみや炎症を引き起こす

ベタベタする悪い汗をかいてそのままにしておくと、菌が繁殖していまいます。

菌が繁殖すると臭いの原因となりますが、そのまま放置してしまうとかゆみを伴う炎症にもつながります。

また、かゆいからと掻いてしまうと傷になって痛みを引き起こし、治りにくくなったり跡が残ってしまう場合もありますので、美容にも影響してしまいます。

体温調節が上手く出来ず、熱中症を引き起こす

海に入った後、身体がベトベトするという経験を一度はした事があるのではないでしょうか。

それと同じで、ベタベタする悪い汗にも塩分が多く含まれています。

悪い汗を沢山かくと、その分体内の塩分が汗として外に出ていきます。

体内の塩分濃度が低い状態で水分を摂取すると、身体が塩分濃度の低下を防ぐために喉が乾きにくくなったり、水分を尿として排出しようとします。

これを「自発的脱水症」と呼び、結果として身体に水分が十分に蓄えられなくなり、体温調節がしづらくなって熱中症になりやすくなってしまいます。

ベタベタする悪い汗は臭いの原因だけでなく、熱中症の原因にもなりますので、汗の質を改善していくことは非常に重要になるのです。

良い汗をかきやすくするための対処法とは

汗腺の機能が低下すると汗をかきにくくなるだけでなく、悪い汗をかきやすくなってしまいます。

そのためには、汗腺の機能を向上させることが重要です。

汗腺の機能を向上させるためには、身体を冷やさないように気をつけましょう。

身体を温める食べ物や適度な運動を生活習慣に取り入れ、身体を内側から温めることで汗腺を活性化し、体温調節の機能を向上させるとサラサラした良い汗をかけるようになります。

夏のエアコン対策

近年は夏の気温が30度を超え、エアコンをつけずに生活をするのは非常に困難です。

しかし、エアコンの風は身体を冷やしてしまうので注意が必要です。

身体を冷やすと当然のことながら血行も悪くなってしまい、汗腺の働きが鈍くなってしまいますので、良い汗をかきにくくなってしまいます。

夏でも職場など外出先でのエアコンの設定温度が低く、冷えに悩んでいる方も少なくありません。

長袖の上着を持ち歩いたり、夏用の薄手の腹巻の活用などの冷え対策をして、日頃から身体を冷やさないように気をつけましょう。

身体を温める食べ物

日頃から意識的に身体を温める食べ物を積極的にとり、身体の内側から体を温めるようにすることも非常に効果的です。

身体を温める食べ物としては生姜が一般的に良く知られていますが、玉ねぎ・にんにくなども身体を温めてくれます。

また、喉が渇くとついつい清涼飲料水を飲みたくなってしまいますが、リンゴ酢にも身体を温める作用がありますので、リンゴ酢とハチミツを水で割ってジュースの代わりに飲むようにすると良いでしょう。

また、亜鉛には新陳代謝を活性化させる効果があります。

亜鉛を多く含むウナギやレバーなども意識的に摂っていくこともオススメです。

適度な運動

身体を動かすと血行が良くなります。

反対に運動不足になると身体の結構が悪くなり、ベタベタする悪い汗をかきやすくなってしまいます。

突然の激しい運動は体温の急激な上昇を招いてしまい、あまり良くありません。

ウォーキングなどのゆったりとした運動をこまめを行い、体温をゆっくりと上げて汗をかくことが大切です。

毎日運動するのは大変と思われがちですが、日頃から意識的に階段の昇り降りをするようにしたり、1駅分歩いたりすることもオススメです。

一日一回は身体を動かすことを心がけ、汗を出すことは大切です。

運動前後の水分補給も忘れないでくださいね。

入浴

仕事が忙しいとついつい簡単にシャワーで済ませてしまいがちですが、良い汗をかけるようになるためには、湯船につかるようにしましょう。

また、良い汗をかけるようになることを目的として湯船につかる場合には、全身浴よりも半身浴のほうがより効果的です。

38度ほどのぬるめのお湯にゆっくりと20分ほど浸かり、体温をゆっくりと上げるようにしましょう。

また、ぬるめのお湯にゆっくりと浸かることはリラックス効果もありますので、自律神経の乱れを整える効果もあるのでオススメです。

終わりに

今回は、汗をかいて背中をベトベトするのを抑えるために良い汗と悪い汗について解説をしてきました。

良い汗の成分は蒸発しやすくサラサラとしているため、日頃から良い汗をかけるようになると汗で背中がベトベトする不快感から抜け出すことが出来ます。

是非、日常生活の中で意識してみてくださいね。