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あれ?こんなに私汗っかきだった?
汗が止まらないのって女性にとっても男性にとっても屈辱ですよね。
特に梅雨が明けてこれから暑くなるこの季節はもちろん、ストレスや様々な日常の出来事が目まぐるしく積み重なり、気付けばいつもより多く汗をかいてしまい、寝苦しさや不安感を抱えた事はありませんか?
そこで、本日は汗と女性の悩みについて紹介していきます。
女性の悩みと汗の関係性いろいろ
更年期障害と汗の関係
体内の女性ホルモンの低下と、自律神経のバランスが乱れることによって。体温や汗をコントロールする機能が低下していくことで、更年期障害が起きます。
それによって、ホットフラッシュという現象が起き、季節無関係に寒い時期でも急に顔や体から汗が噴き出てしまったりします・・・厄介ですよね。
また、更年期障害には若年性もあるので、まだ20代だから大丈夫・・・なんて思っている方も気を付けてくださいね。
因みに私のよく気が合う年上の女性の友人は若年性更年期を抱えています。
彼女曰く・・・、”更年期はまだ若いからが落とし穴”だそうです。
更年期はおばさんになってから、なんてよく思われますが、女性の場合、そうではないみたいです。
嵐のように突然、更年期障害はやってくるのです。
女性の汗と自立神経
ホットフラッシュなど女性の汗の悩みには、自律神経が深く関係しています。
自律神経とは、循環器、消火器、呼吸器などの機関が正常に働くために常に体をコントロールしている神経のことです。
そして、この自律神経は、活発に機能する交感神経と、休息時に動く副交感神経に分かれます。
これら2つの神経が交互に作用すれば、正常なら暑いと感じた時に汗が出るものです。
しかし、正常に機能しないことで暑さを感じなくとも汗が出てしまったり、体が突然、熱があるみたいにカーッとなって、些細な事でもイライラや不安感を増幅させてしまうこともありますので、適度にリラックスを心掛けて下さい。
エストロゲンと発汗
女性には、エストロゲンというホルモンがあり、これは男性にもみられますが、女性の妊娠や出産に関わる女性ホルモンの代表的なものなのです。
エストロゲンは女性特有の丸みをおびた体格を作ったり、胸の発達や髪や肌をきれいにするための役割を担います。
また、女性が赤ちゃんを授かりやすいメカニズムを働かせることもあるので、メリットが多いホルモンですね。
しかし、このエストロゲンの分泌量が変動することで、汗が本来は発生しない体の局所から出てしまったり、量が多くなって、多汗症や更年期障害を引き起こす原因になってしまうのです。
顔汗などの局所多汗症が原因
顔汗やワキガ、全身に汗が季節無関係に止まらない局所多汗症も、汗が止まらない病気の一つです。
人との対人や特定の場面、場所への精神的不安感からの多汗や、人と接するのに抵抗がない人でも、汗が顔、脇、全身と原因不明で止まらなかったりします。
多汗症は皮膚科での治療が出来たり、もし、汗の頻度や噴き出始めるタイミングが人と接するときなどである場合なら、メンタルクリニックへ行き、心と汗のケアもしてもらえますよ。
ワキガと汗
ワキガってなに?
ワキガは腋臭症といって、アポクリン汗腺から分泌される汗が原因で強いにおいを発する人体形質を意味します。
症状として、脇の下辺りに汗が必要以上にあらわれ、強いにおいを伴ったりすることが知られています。
ワキガによる汗のニオイは様々な言葉で表現されることが多いのですが、このワキガの分泌物であるアポクリン腺が黄色い汗シミを作って多汗症へと進行する原因にもなります。
とあるアンケートによると、女性の8割が汗のニオイや、汗によるストレスを感じていることを認識しているようです。
月経と汗
女性には体のメカニズムの構造上、月経がきます。
その為、酷い下腹部の痛みや、交感神経と副交感神経によるホルモンのアンバランスが特徴です。
月経前の不安感、基礎体温の上昇によって、汗の放出が普段より多くなることもあるので、取り上げていきます。
これは人にもよりますが、だいたい月経の1~2週間前から女性にはこんな現象が起こります。
1、汗が噴き出る
2、体が更年期のようにほてる
3、頭や顔、脇の下が気が付けば汗でべったり・・・
4、風邪をひいたように激しい倦怠感と微熱
5、イライラ等負の感情が出やすい
月経は、病気ではありません。
女性にしか起こらない”当たり前”な体のシステムです。
しかし、世の中の女性には、月経が起こる前の激しい精神的ストレスが原因起こる心の病気、PMS(月経前症候群)というものがあります。
PMS(月経前症候群)と汗
PMSの症状は約200種類以上あり、以下の状態が例としてあります。
1、不意に泣きたくなる
2、家族など身近な人に八つ当たりする
3、怒りっぽくなる
4、落ち着かない
5、集中力がいつもより低下
6、胸の痛み
7、肌荒れやニキビ
8、下腹部の張り感
9、眠気と不眠
10、腰痛
11、頭痛
など・・・。
月経前不快気分障害(PMDD)
簡単に言うならば、月経前症候群(PMS)の更に深刻な病気のことです。
日常生活が平穏に過ごせないほど、メンタル面に症状があらわれる事が多いのが特徴です。
例えば、朝起きて洗顔する、会社や学校、アルバイト先などへ外出する、人と話す、会う等のいつもの日課が困難になります。
うつ病とはまた違いますが、自制が厳しい症状が続くことがあるのです。
この病気を持つ女性は、約1.2%程と言われています。
男性は経験することが人生で経験することがないので、なんとも言えない気持ちかもしれませんが、月経も汗と関係がある女性の悩みの一つと思ってください。
日常生活の汗のサイン
日常生活で気付く”汗のサイン”皆さん、こんなことってありませんか?
1、仕事でプレゼンテーションをしていたら自分の汗臭さを周りに気付かれた!
2、恋人との手繋ぎや抱擁が汗のせいで怖い
3、友達や家族と高級レストランへ行き、緊張感で汗が止まらない
4、汗の量が多すぎてパソコンやスマートフォンに触れただけで機器が壊れた
5、テストなどの用紙を後ろへ回す、コピーを取るなどの紙も汗で湿った
6、人と対面する場面が特に汗が出る!身内や職場の人など、”そこに人がいる”だけで汗が抑えられない
7、汗による不眠
8、学校、会社、私生活で人と会う機会が近づく不安から汗
9、スーパーなど人通りの多い場所で夕飯の買い物などすると出る汗
10、汗が異常に出るからエレベーターや電車に乗るのを躊躇う
これらのことは、他人ごとではないのです。
汗が何らかの原因で必要以上に分泌されてしまうすべての人が実際に経験した日常生活での”汗あるある”なんです。
また、ごく一部の中に私の顔汗で悩む女性の友人達から実際にあった汗と女性の悩みについての体験も含まれています。
このような日常にある、買い物、外出、人と会うなど誰しもが経験する一コマが、精神的不安や、自分の汗が周りに気付かれたらどうしよう・・・誰かが、”汗くさっ!”って反応したら・・・そこに自分がいるだけで見知らぬ人が嫌な思いをしたら・・・など、汗の発生による不安の波が余計、発汗を促してしまうのです。
これらは男性にも女性にも共通する汗の悩みです。
まとめ 必要以上に汗を掻く人を社会の中で受け止める
汗と女性の悩みは以下のことが原因で発生します。
1、顔汗、ワキガなど局所多汗症
2、対人など精神的不安による汗
3、月経
4、更年期障害
5、自律神経と交感神経の関係
電車の中、エレベーター、社内、学校など人と遭遇する機会をよほどの事情がない限り避けて通れない一般社会。
そんななかで、あなたの周りにもしも、他の人達よりも汗が止まらない人がいたら、”この人汗臭い!近くにいてほしくない”とか、”汗凄い人だから距離を置こう”など無意識に遠ざけないでください。
決して人だけが悪いのではなくて、汗をかく病気があまりメディアでも取り上げられず、知名度が低いことも偏見を生み出しているのかもしれませんね。
汗の病気を抱える人、病気以外でも発汗が正常範より多い人にとっては、誰もがしてしまいがちなそういう行動こそ、傷つきます。
それによって、汗が出る不安を余計に煽らせることにもなるからです。
人は誰でも突然、事故に遭ったり、難病に遭ったり、災害を経験したりなどしてこれまで当たり前のように行動していた動作が出来なくなりますよね。
突然、症状が訪れ、汗によって出来る範囲が限られますが、それでも、自分を保ちながら生きていることに変わりはありません。
様々な事が原因で、人前で汗が出てしまう人を”よく分からないけど汗の病気か何かかな?大変そう”、”汗凄いな、何かあったのかな”のような気持ちで温かく見守ることが、その人の汗と心の健康に繋がりますよ。